遊び方 — 探して、怯ませて、吸う
このゲームに玉もパドルもありません。やることは掃除機のノズルを動かして吸うことだけです。ただし吸うまでに3つの段があります。探す、怯ませる、綱引き。順番は飛ばせません。
盤面をドラッグすると、ノズルは指の位置へ向かってバネで引かれるように動きます。指の位置へ瞬間移動はしません。指とノズルのあいだの距離が、そのまま踏ん張る力になるからです。オバケに引っぱられているとき、指を遠くへ置くほど強く抵抗できます。
ノズルには口の向きがあります。向きはノズルがこれから向かう方向、つまり指のある方です。口の正面70度の内側は吸引が全開で、真後ろでは22%まで落ちます。だから積もった塵を掃除するときは、塵の側へ指を置いて口を向けながら舐めるように動かします。
床や家具に積もった塵は、ノズルの口を27ピクセル以内まで近づけると剥がれて舞い上がり、粒になって吸い込まれます。吸い込まれた粒はタンクに入ります。タンクの上限は1,000粒で、満杯になると塵もオバケも一切吸えなくなります。部屋のどこかに青く光る集塵口があるので、そこへノズルを持っていくと中身が吸い出されてスコアになります。満杯に近いほど捨てるときの倍率が上がり、ちょうど満杯なら1.5倍です。
1段目:暗い屋敷でオバケを探す
屋敷は暗く、はっきり見えるのはノズルのライトが当たっているところだけです。ライトは口の向いた左右65度・205ピクセルの扇で、吸引の向きとぴったり同じ方向を照らします。つまり掃除する手つきが、そのまま探す手つきになっています。
そして部屋を開けた時点では、オバケは1体も見えていません。隠れ方は2通りです。
- 塵の中(潜み・大喰らい):積もった塵のいちばん厚いところに潜っています。周りの塵を吸って減らすほど気配が濃くなり、やがて飛び出してきます。掃除そのものが探索です。ライトはほとんど効きません。
- 暗がり(塵魔・吐き):部屋の暗い場所をゆっくり漂っています。ライトを当て続けると輪郭が浮かび、そのまま出てきます。掃除では出てきません。じっとしていないので、同じ場所を照らし続けるだけでは捕まりません。
どちらも、ノズルが近づくと小さな気配の粒が舞います。これが唯一の手掛かりです。加えてフラッシュを焚くと、部屋じゅうの隠れたオバケの輪郭が1.8秒だけ浮かび上がります。当てずっぽうに歩き回るのではなく、光を焚いて場所の見当をつけてから向かう、という遊びになります。それでも見つけられないときのために、28〜36秒たつと痺れを切らして自分から出てきます(見つけられない部屋を作らないため)。
2段目:隙にフラッシュを当てて怯ませる
見つけたオバケは、そのままでは吸えません。身構えているあいだはホースが掛からないからです。オバケは一定の間隔で身構えを解きます。この隙のあいだは芯が黄色く光り、目を見開き、まわりに輪が広がるので、見た目ですぐ分かります。
ここへフラッシュを当てると、3.2秒のあいだ怯みます。フラッシュは盤面を軽くタップ(マウスならクリック、キーボードならスペース)で焚けます。引きずる操作はノズルの移動なので、動かさずに離したときだけフラッシュになります。ライトと同じ扇・同じ距離にしか飛びません。
身構えているときに当てると弾かれます。1.5秒ぶんの充電を1回失ったうえに、相手は怒ってこちらへ突っ込んできます。だから「とりあえず焚く」は損で、隙を待つことに意味があります。強い相手ほど身構えが長く、隙が短いので、大喰らいは2.9秒待って0.7秒しかない隙を狙うことになります。吐きだけは例外で、弾を吐いた直後が必ず隙です。弾を避けたあとが好機、という読み方ができます。
怯んだオバケはその場でふらふらと浮かぶだけになるので、そのあいだに近づいてホースを掛けます。掛けた瞬間にオバケは目を覚まし、ここから綱引きが始まります。
3段目:吸い込みが芯にあるということ
このゲームの駆け引きは、全部ホースの上で起きます。怯んでいるオバケに口を向けて155ピクセル以内に入るとホースが掛かります。掛かった瞬間から綱引きです。
- 引きずられる:ホースの張力がノズルをオバケの方へ引きます。オバケ側にも同じホースが掛かっていますが、伝わる力は体重で割られるので、重いオバケほど動かず、こちらが持っていかれます。引き寄せられてくる速さは塵魔が毎秒200ピクセル、大喰らいは毎秒20ピクセルしかありません。こちらが全力で逆に引いたときの速さは毎秒364ピクセルなので、大喰らいからは離れられますが、塵魔は付いてきます。
- 逆へ引く:吸い取る速さは毎秒52粒が基本ですが、ノズルがオバケから離れる向きに動いているとその速さに応じて増え、毎秒340ピクセルで離れているときに最大の3.4倍(毎秒177粒)になります。ルイージマンションでスティックを逆に倒すのと同じ操作です。
- 引きすぎない:ホースは235ピクセルで外れます。外れるとノズルは反動で弾き飛ばされ、0.65秒のあいだ何も吸えません。逃げられたオバケは怒って速くなり、身構え直します。掛け直すには、また隙を待ってフラッシュを当てるところからやり直しです。引きすぎの罰がいちばん重いのはここです。
- 近づきすぎない:引くのをやめると張力でオバケに引き寄せられます。しかも潜みと大喰らいは、ホースが掛かった瞬間からこちらへ突っかかってきます。オバケの体に触れると HP が1減り、大きく突き飛ばされます。
つまり、引かなければ吸えず、引きすぎれば外れ、引くのをやめれば当たるという3つの壁の間の狭い帯を、指の動きだけで維持し続ける遊びです。ホースは粒の列で描いていて、限界が近づくと赤くなって間隔が開くので、あとどれだけ引けるかは見た目で分かります。
画面のものは全部が粒
オバケの体力はゲージではありません。体を作っている粒の数がそのまま体力です。吸い取るたびに体から1粒ずつちぎれてノズルへ飛んでいくので、残りは痩せ具合で分かります。塵魔は60粒、吐きは90粒、潜みは150粒、大喰らいは260粒です。オバケの粒はタンクの中で塵の3倍の値打ちになります。
床に積もった塵も粒ですが、こちらは1マス1バイトの格子で持っています。動かない塵まで座標と速度を持たせると、盤面いっぱいの塵で1万粒を超えて重くなるからです。格子の塵は吸い寄せられる瞬間に自由に動く粒へ変わり、逆に舞っている粒が落ち着くと格子へ戻って積もります。積もる・剥がれるの往復がそのまま2つの表現の行き来になっていて、見た目の上では境目がありません。
4種類のオバケ
- 塵魔(60粒・体重1.0・暗がりに潜む)
- いちばん軽い。暗がりを漂っていて、ライトを当てるとすぐ(3秒ほど)出てきます。身構え1.3秒・隙1.1秒と隙がいちばん大きいので、フラッシュの練習台になる相手です。出てきたあとはふらふらと逃げ回り、通ったあとに塵を撒き散らします。軽いのでホースを掛けると向こうが毎秒200ピクセルで引き寄せられてくるため、逆に引いても距離が開かず、外れにくい相手です。そのかわり近寄られるので、吸い切る前にぶつからないようにします。
- 吐き(90粒・体重1.5・暗がりに潜む)
- 暗がりを漂い、出てくると200ピクセルほどの距離を保ちながら粒の弾を5発ずつ吐きます。当たっても HP は減りませんが、突き飛ばされたうえにタンクの中身が40粒こぼれます。溜め込んでいるときほど痛いので、捨てる前に始末しておくと安全です。吐かれた弾も吸い込めます。弾を吐いた直後が必ず隙になるので、避けてから焚くのが定石です。
- 潜み(150粒・体重2.1・塵の中に潜む)
- 積もった塵の中に隠れていて、姿がありません。隠れ場所の周りの塵を吸って減らすと出てきます(28秒たつと自分から出てきます)。出てきたあとは真っすぐ近づいてきて、ホースを掛けても逃げずに突っかかってきます。身構え2.2秒・隙0.85秒。
- 大喰らい(260粒・体重4.5・塵の底に潜む)
- 重くて遅く、ゆっくり近づいてきます。身構え2.9秒・隙0.7秒でいちばん狙いにくい相手です。ホースを掛けても逃げずに、そのまま突っかかってきます。ただし重いので寄ってくるのは遅く、こちらが引けば距離が開いて235ピクセルの限界にすぐ届きます。実測で、全開で引くと約0.5秒で外れ、そのあいだに削れるのは50粒ほど。外れるたびにフラッシュからやり直しなので、引きすぎないことがそのまま速さになります。触れたときの突き飛ばしもいちばん強い。
屋敷を1部屋ずつ
部屋は玄関ホール・書斎・食堂・温室・舞踏室・屋根裏・地下貯蔵庫の7つで、家具の形も塵の量もオバケの顔ぶれも部屋ごとに違います。その部屋のオバケを全部吸い切ると次の部屋へ進みます。塵を全部吸う必要はありませんが、潜みと大喰らいは塵の中にいるので、掃除しないと見つかりません。部屋を出ると、部屋の手当てと掃除率(吸った塵の割合)に応じたボーナスが入り、HP が1つ戻ります。タンクの中身は精算されず、そのまま次の部屋へ持ち越します。点になるのは集塵口で捨てたぶんだけです(以前は部屋を出るときに自動で点にしていましたが、それだと集塵口へ運ぶ必要が無くなり、遊びの柱が1本消えていました)。
7部屋を回りきると屋敷を一周して玄関ホールへ戻り、オバケの体力と数が増えた2周目が始まります。終わりはありません。ゲームオーバーはHPが0になったときだけです。タンクに残っている粒は点になりません。溜め込んだまま突っ込んで死ぬのがいちばん損をします。
粒の上限をどう決めたか
全面を粒にすると重くなるので、上限は当て推量ではなく実測から決めています。今回、暗がりの層や光の筋を足したついでに描画のしかたも変えたので、測り直しました。
1つ目は自由に動く粒1つあたりの更新。nodeで更新部分だけを回すと、いちばん重い舞い塵(吸引の風の中で、毎回どこかに積もれるか調べる粒)で0粒0.000ミリ秒・600粒0.051ミリ秒・1200粒0.140ミリ秒・1800粒0.190ミリ秒・2400粒0.224ミリ秒、傾きは1粒あたり0.093マイクロ秒でした。演出だけの粒は0.012マイクロ秒と1桁安く済みます。
2つ目は描画。ブラウザで粒の数だけを変えて1フレームを測ると、0粒0.118ミリ秒・600粒0.283ミリ秒・1200粒0.455ミリ秒・1800粒0.530ミリ秒・2400粒0.651ミリ秒で、更新ぶんを引いた傾きは1粒あたり0.21マイクロ秒です。前回の0.27マイクロ秒より安くなったのは、種類ごとに全部の粒を舐め直す回数を5回から2回に減らしたからです。粒の色と合成は種類ごとに違うので塗るのは種類ごとですが、形を積む走査はまとめられます。
3つ目は盤面のマス1つあたりの描き直し。積もった塵を描き直すフレームとそうでないフレームの差で、10,080マスで0.178ミリ秒、つまり1マスあたり0.018マイクロ秒。ここは今回いじっていないので前回の実測をそのまま使っています。積もった塵は動かないので、更新の費用はゼロです。
この3つに、手元より3倍遅い端末を想定した安全率を掛けます。粒と積もり塵の描画に使ってよい予算を4ミリ秒(60fpsの16.7ミリ秒の4分の1弱。残りは背景・暗がりの層・光の筋・オバケの状態表示・UI・ブラウザ側の合成のために空けておく)とすると、上限は「(4ミリ秒 − マス数 × 0.054マイクロ秒) ÷ 0.9マイクロ秒」になります。既定の80×126マス(10,080マス)ではこの式が3,839粒を返しますが、実際に測ったのは2,400粒までなので、そこから先へ外挿しないための蓋(3,000粒)のほうが先に効きます。つまりこの盤面では、粒は上限を決める側の制約になっていません。盤面を広げれば式のほうが効いてきて、3万マスなら2,644粒、6万マスなら844粒、それ以上は下限の600粒に張り付きます。
実際に遊んでいるときに出ている粒は、いちばん多い地下貯蔵庫でオバケが全部出てきている状態でも1,000粒ほどです。上限は演出のための目標ではなく、何かの拍子に粒が増えすぎたときに止める保険として置いてあります。オバケが隠れているあいだは体の粒を1つも作らないので、部屋を開けた直後はさらに軽い状態から始まります。
よくある質問
- パーティクル屋敷はどうやって遊びますか?
- 指かマウスで盤面をドラッグすると、掃除機のノズルがその位置へ向かって動きます。屋敷は暗く、はっきり見えるのはノズルのライトが当たっているところだけです。ノズルは常に吸っていて、口の向いている方向にある粒を吸い寄せます。床に積もった塵はノズルを近づけると剥がれて舞い上がり、吸い込まれてタンクに入ります。オバケは最初は隠れているので、掃除とライトで探し出します。タンクが満杯になると何も吸えなくなるので、部屋のどこかにある青い集塵口まで運んで捨てます。捨てた粒がそのままスコアです。
- オバケが見つかりません。どこに隠れていますか?
- 隠れ方は2通りです。潜みと大喰らいは積もった塵の中にいるので、掃除して塵を減らすと出てきます。塵魔と吐きは暗がりを漂っているので、ライトを当て続けると出てきます。どちらも近づくと小さな気配の粒が舞うので、それが手掛かりです。フラッシュを焚くと部屋じゅうの隠れたオバケの輪郭が一瞬だけ浮かび上がるので、当てずっぽうに歩き回らずに済みます。それでも見つからないときは、28秒から36秒ほどで痺れを切らして自分から出てきます。
- オバケにホースが掛かりません。
- 出てきたばかりのオバケは身構えていて、近づいてもホースは掛かりません。オバケは一定の間隔で身構えを解きます。この隙のあいだに芯が黄色く光るので、そこへフラッシュを当てると3.2秒のあいだ怯みます。怯んでいるあいだだけホースが掛かります。フラッシュは盤面を軽くタップ(マウスならクリック、キーボードならスペース)で焚けます。身構えているときに当てると弾かれて、1.5秒ぶんの充電を無駄にしたうえに相手が怒って突っ込んできます。
- オバケの体は何でできていますか?
- 粒です。オバケの体力はそのまま体を作っている粒の数で、吸い取るたびに1粒ずつ体からちぎれてノズルへ飛んでいきます。だから残り体力はゲージではなく、痩せていく体そのもので分かります。オバケの粒はタンクの中で塵の3倍の値打ちになります。
- ホースが掛かったあとはどうしますか?
- 綱引きです。ホースの張力でノズルがオバケの方へ引きずられ、同時にオバケもこちらへ引かれます。ここで指をオバケと反対方向へ動かすと、離れる速さに応じて吸い取る速さが最大3.4倍まで上がります。ただしホースには235ピクセルの限界があり、そこまで離れると外れてノズルが弾き飛ばされ、0.65秒のあいだ何も吸えません。外れるとオバケは身構え直すので、掛け直すにはもう一度隙を待ってフラッシュを当てる必要があります。引きすぎず、しかし引く。これがこのゲームの中心です。
- 粒はいくつまで出ますか。重くなりませんか?
- 自由に動く粒の上限は、盤面の広さから計算で決めています。実測(Apple Silicon / Chrome, 2026-08-05)で自由粒1つあたりの費用が0.30マイクロ秒(更新0.093+描画0.21)、盤面のマス1つあたりの描き直しが0.018マイクロ秒でした。ここに弱い端末を想定した3倍の安全率を掛け、粒と積もり塵の描画に使ってよい予算4ミリ秒から盤面ぶんを引いた残りを粒に割り当てています。既定の80×126マス(10,080マス)の盤面では式が3,839粒を返しますが、実際に測った範囲は2,400粒までなので、そこから先へ外挿しないための蓋が効いて上限は3,000粒です。実際に出る粒は、部屋のオバケが全部出てきている状態でも1,000粒ほどです。床に積もっている塵はこの上限には数えません。積もった塵は1マス1バイトの格子で持っていて、動かないぶん自由粒よりずっと安く、10,080マス全部を描き直しても0.18ミリ秒です。
- ルールの説明はどこで読めますか?
- 最初の画面には「暗い屋敷に隠れたオバケを、掃除機で吸い取る」ことと操作の1行しか置いていません。遊ぶ前に読む量を増やしたくないからです。ルールは3か所にあります。ひとつはスタートボタンの下の「遊び方」で、開くと5項目の要点が出ます。ふたつめは遊んでいる最中の初回ヒントで、オバケを初めて見つけたとき、フラッシュが弾かれたとき、ホースが掛かったとき、引きすぎて外れたとき、タンクが満杯になったときに、その場面で必要な一言が1回だけ盤面に出ます(見たかどうかはこの端末に残るので、2回目以降は出ません)。みっつめがこのページの「遊び方 — 探して、怯ませて、吸う」以下の解説で、数値まで含めて全部書いてあります。
- データは保存・送信されますか?
- 最高スコアと音の設定、それに初回ヒントを見たかどうかだけを、お使いのブラウザのlocalStorageに保存します。処理はすべてブラウザ内で完結し、外部サーバーへの送信は行いません。全国ランキングに登録したときだけ、名前とスコアが送信されます。